祖母と祖父
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yome:「…ん? 母ちゃん? はっ!? 大変だ!?」
taka:「どうした?! ピノ子がいなくなって、寂しくて死にそうとか?!」
ピノ子:「体がめくれた? べろっと」
taka:「めくれたって何?! ピノ子怖いこと言うな! どんな発想してんだよ…」
yome:「いや、母ちゃんは生まれつきめくれてる。べろっと」
taka:「間違いなくおまえの入れ知恵だな!」
yome:「ラインには大変としか書いてない…」
yome:「これは実家帰りを一週間で切り上げた私の責任だ!」
taka:「ピノ子を置いて実家に帰りたまえ!」
yome:「なんでだ!」
yome:「うおー! 母ちゃん! 今行くぞー!」
ピノ子:「ばあば、何かあったの?!」
祖母:「そうなのよ~、大変なのよ~」
yome:「死体が見つかったとか?!」
taka:「それならオレたちより警察呼んでるよ…」
祖母:「これ。コロナの影響でバナナが売れ残っちゃって…」
yome:「そんなバナナ…」
ピノ子:「ぷっ」
taka:「ピノ子、これそんなにおもしろくないぞ…」
祖母:「もしこのバナナが今日中に売り切れなかった場合は…」
祖母:「今日からしばらく朝昼晩3食バナナ食べな!」
yome:「…」
yome:「いくらお通じが悪いからって、そんなに食べたら体中のものが全部出ちゃうよ!」
祖母:「じゃあ、このバナナ売ってきて」
yome:「よーし! 売るぞー!」
taka:「親子揃って滅茶苦茶だな…」
yome:「あなたのブログよりは絶対稼げる!」
taka:「ぐっ…」
taka:「でも売るって、どうやって売ればいいの?」
ピノ子:「こういうのは最初が肝心。確実なカモを確実に仕留める」
taka:「ピノ子、言い方…」
祖父:「ん?」
yome:「お義父さん! バナナいりますか?」
祖父:「え? いいのか?」
祖父:「うん、yomeさんのところの果物は絶品だな! ありがとよ」
yome:「お義父さん、それ売り物だからお金くれ!」
祖父:「…なるほど そりゃ仕方がねぇ。一房買うぜ」
taka:「おやじ、いつもすまんな」
ピノ子:「私達が食べてる分も買うといい」
祖父:「ピノ子に言われたら断れないな。よし、買おう」
yome:「毎度ありー」
yome:「この調子で、ピノ子のアメリカ留学の費用も出してもらうぞ」
taka:「おやじ… いつもほんとすまんな…」
”三つ星カラーズ”より
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